【Instagram】「いいね」がつく文章とは?! -基本の書き方とコツ-
「この投稿、最後まで読むのなんだかしんどいな・・」と思ったことはありませんか?
もしかしたらあなたの書いたSNSの文章も、そう思われているかもしれません。
SNSの文章の長さは、Twitterなら140文字。
Instagramのキャプションは、長くても500文字程度でしょう。
それでも最後まで読む気力が続かないのは、なぜでしょうか。
「バレ子のインスタグラム伴走支援」でも、クライアントの悩みの一つは文章の作成です。
インスタグラムの場合、ブログのように長い文章ではないので、話のつじつまが合わなくなることは、それほど見受けられません。
それなのに「この文章長いな・・」「最後まで読む気がしない」という印象をあたえてしまうことがあります。
言いたいことがたくさんある人、熱い思いがある人ほど、文章が冗長する傾向にあるわ!
最後まで読む気がしない文は、もちろん「いいね!」はつきません。
この記事では「バレ子のインスタグラム伴走支援」から、そんな文章の特徴トップ5と、その対策について解説します。
紹介する解決法は、文章の書き方やコツを解説する書籍をもとにしています。
それぞれのルールや解決法を詳しく知りたい方に、おすすめの本もご紹介します。
- SNSやブログを始めたばかりで、文章に自信がない人
- Instagramでリーチ数は多いのに、「いいね」がなかなかつかない人
- 自分の文章に自信がもてない人
「いいね!」がつかない文章の特徴
バレ子のインスタグラム伴走支援で見かける文章の問題点トップ5をご紹介します。
- 余分な言葉が多い、まわりくどい・・重複、不必要な形容詞、副詞
- 句読点がない、またはわかりにくい
- どこで切って良いかわからない
- 本人が言いたいことだけを言っている・・共感を呼ばない、理解ができない
- 知らない言葉が多い・・専門用語 本人は専門用語だとは思っていない
文章ブラッシュアップ「6つのルール」
どうしたらブラッシュアップできるのでしょうか。
文章の書き方やコツを解説する書籍をもとに、改善法を6つに絞りました。
それでは見ていきましょう!
ルール1:1文は60文字以内
60という数字に対しては、さまざまな意見があります。
書籍によっては、25文字や、40文字の場合もあります。
ただ、ここから分かることは、1文の長さに対して言及している本がたくさんあるということです。
それほど大切であることが分かります。
共通していることは、「必要ない言葉を削って、簡潔に伝える」ということです。
まずは60文字以内を意識してみましょう。
1文の中で、メッセージ(内容)は一つだけに絞ります。
それを意識するだけで、60文字以内におさまりやすくなります。
読み手に負担をあたえない文章への第一歩です。
悪い例:
ブランコをすることは、大人にとっても子どもにとっても、とても体に良いと言われており、ブランコに座って落ちないようにバランスを取ることは、普段は使わない腹筋や背筋、腕の筋肉が鍛えられ、非常に体幹が安定します。(103文字)
修正案:
ブランコは大人にも子どもにも、健康に良いといわれています。(29文字)
ブランコに座り落ちないようにバランスを取るため、私たちは普段は使わない筋肉をつかいます。(46文字)
腹筋や背筋、腕の筋肉が鍛えられ、非常に体感が安定します。(28文字)
ルール2:いらない情報を削る
言葉の重複、重複した意味の言葉(頭痛が痛い、など)、真意にそれほど影響のない形容詞、副詞、接続詞を取ってしまいましょう。
他にも取った方がすっきりする言葉を集めました。参考にしてください。
重複した言葉
重複の悪い例:
文章を書いていると、良い文章か、悪い文章か分からなくなってくるので、第三者にその文章をチェックしてもらうといいでしょう。
「文章」の濫発でしつこく感じますね。
まずは「重複がないかな?」と意識するだけでも、文章の読みやすさがぐっとアップします。
「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」に、重複についてていねいな説明があります。
単語単位、文節単位、文章単位の重複があり、その見分け方も解説があります。
形容詞
形容詞は、それを「事実」で書き換えられないか考えてみましょう。
例:
あのワインは高いです。
修正案:
あのワインは10,000円もします
値段の高さは、人によって価値観が違うためあいまいです。
具体的に値段を書くことで、読者により鮮明に値段を意識させることができます。
副詞・接続詞
副詞:とても、非常に、すごく
接続詞:だから、そして、ゆえに、よって、しかし、だが・・・など
順接の接続詞は削りやすい傾向にあります。
文章の展開上、接続詞がある方が膨らみが出る場合もあります。試しに削ってみて、真意から外れない場合は、思い切って取ってしまいましょう。
ルール3:漢字は3割
漢字の量は文章全体の3割ほどが、読みやすいと言われています。
漢字からひらがなに変えることを、「開く」
ひらがなから漢字に変える事を、「閉じる」
と表現します。
漢字が多い文章は、堅い印象をあたえます。
一方、ひらがなが多いと幼稚なイメージをあたえます。
そのちょうど良い具合が、全体の3割ということです。
以前の記事で、詳しく紹介しました。
ぜひ読んでみてください。
ルール4:改行を上手に使う
文章には見た目も大切です。
インスタグラムのキャプション(文章を書く場所)の場合、スマホで読まれる事を前提に改行します。
またSNSを読む人たちは、ほとんどが流し読みです。
一瞬で意味を理解してもらうため、文章を「かたまり」に分け、かたまりごとに意味を伝えるようにします。
ブログ:
ブランコは大人にも子どもにも、健康に良いといわれています。
アンバランスな状態で体のバランスを取るため、普段使わない筋肉をつかいます。そのため腹筋や背筋、腕の筋肉が鍛えられ、体幹が安定します。ブランコはとても良いエクササイズです。
インスタグラム:
ブランコは大人にも子どもにも、
健康に良いといわれています。
アンバランスな状態で
体のバランスを取るため、
普段使わない筋肉をつかいます。
腹筋や背筋、腕の筋肉が鍛えられ、
体幹が安定します。
ブランコはとても
良いエクササイズです。
ルール5:句読点を意識しよう
主に「、」の位置で悩む方が多いのではないでしょうか。
さまざまなルールがありますが、この記事ではクライアントによく見かける問題を1つ紹介します。
修飾する文章が長い時に「、」で区切る場合です。
例1:
ブランコはアンバランスな状態で体のバランスを取るため普段使わない筋肉をつかいます。
例2:
ブランコはアンバランスな状態で、体のバランスを取るため普段使わない筋肉をつかいます。
意味は通じますが、何か違和感を感じます。
修正案:
ブランコはアンバランスな状態で体のバランスを取るため、普段使わない筋肉をつかいます。
普段使わない筋肉を使う理由は、「ブランコはアンバランスな状態で体のバランスを取るため」です。
このように修飾語が長いと、どこに点をいれるのか迷うことがあります。
何を説明した文節なのかに意識を向ける練習を始めてみましょう。
その他の句読点のルールについては、
「文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた。」
に、簡潔にまとめられています。
ルール6:いきなり書き始めない&推敲する
伴走支援のクライアントで意外と多いのが、いきなり直接インスタグラムのキャプションで文章を作り始めることです。
文章をいきなり書き始めないでください。
スマホのキャプション作成スペースは、4行程度しか見えず文章全体を見渡せません。
先に文章作成アプリ(googleドキュメント、ワード、メモ帳)などで、作り上げてからコピー&ペーストをお勧めします。
下書きの時も、いきなり書き始めないでください。
初めは整った文章ではなく箇条書きで、「事実」を羅列します。
その後、自分が誰に何を伝えたいのかを決め、それに沿った話の展開を考えます。
ライティングにもペルソナ設定が必要です。
ペルソナとは、文章を届けるターゲットの代表例のことです。
具体的な誰かを想像し、その人に向けて文章を書きます。
文章作成におけるペルソナ設定については、過去の記事で解説しています。
ぜひ記事を読んでみてください。
6つのルールのまとめ
バレ子はインスタグラムの伴走支援をしています。
その中でクライアントの文章作成に見受けられる悩みの、おすすめ解決法をご紹介しました。
一度、自分で書いた文章を読み直してみましょう。
今回紹介した改善ルールで、もしかしたらあなたの文章もブラッシュアップできるかもしれません!
文章の書き方:厳選おすすめ本4冊
この記事でおすすめした本をまとめて紹介します。
バレ子が思う「おすすめポイント」もあるので、参考にしてください。
「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
タイトルの通り100冊の文章術の本から、文章を書くためのテクニックをまとめています。
文章を書いている時、「あれ、ここはどうしたらいいんだろう?」」という疑問に答えてくれる一冊です。
- 著者である現役ライター2名が、文章のプロが「大切だ」と考えている共通のノウハウを集めた
- 「掲載された本の冊数」でランキング形式。文章作成に必要なことから学べる
- 巻末の100冊の読書リストが、次に買う本の参考になる
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
ニュースサイト「ナタリー」の編集長をしていた筆者による、現代のライティングに適した文章の書き方の本です。
要点がすっきりまとまり、それでいて切り口が斬新な記事があります。
そんな文章はどんな人がどうやって作るのだろう、という疑問をいだいたことはありませんか?
この本では「書ける人にとっては当たり前すぎる」基本プロセスを解説しています。
基本プロセスとは、文章はどのような要素で成り立っているのか、どのような道筋で組み立てるのかということです。
この本を順に追っていくと、プロが文章を作るときの脳の動きを理解できます。
その上で、文章全体の構成や、文節、言葉の細かいテクニックまで学ぶことができます。
- ニュースサイトやブログなど、「現代」の書き方にそっている
- 書きたいことはあるのに、どうやって組み立てて良いかわからないと思っている人の助けになる
- 言葉レベル、文節レベル、文章レベルで気をつけるポイントを教えてくれる
短いは正義 「60字1メッセージ」で結果が出る文章術
この本の一貫したテーマは、「短く書く技術を身につける」。
バレ子のクライアントには、思いが熱い人ほど1文が長くなる傾向にあります。
読み手に負担をあたえたり、意図している内容が伝わらないことは、結果として自分の評価を下げることだと、この本はいいます。
この本では、巻頭で「まずは短く!」のマインドセットを作り上げます。
なんとプロローグでいきなり結論。
そして第1章を通して「短く!」を脳に浸透させてくれます。
- 文章を短くするマインドセットが植え付けられる
- コピーライター目線の具体的な伝わる文章術が学べる
- 見出しの作り方も具体的
10倍速く書ける 超スピード文章術
文章を速く書きたい!と思う人は多いと思います。
バレ子もその1人。
新しい文章術の教室でも書いてある、文章は「事実」の積み上げであるということ。超スピード文章術では、その事実を素材としていかに集めるかが、文章を書くスピードにつながるか解説しています。
そして素材をどのように組み立てると文章になるのかまで丁寧に教えてくれます。
前述の「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」とセットで読むとより理解が深まります。
- 文章を組み立てる材料になる「素材」の扱い方がわかる
- 書くとき無駄な時間が減る
- 推敲の仕方が丁寧に解説されている
まとめ
バレ子のインスタグラム伴走支援でよく見かける文章作成におけるトラブル。 SNSやブログをする人たちの共通の悩みではないでしょうか。
今日はその解決法のヒントをご紹介しました。 この記事ではものたりないと感じた方は、ぜひ書籍を手にとって、学びを深めてくださいね。