アルゴリズムを知ると見えてくる!インスタグラム集客で「一番大切なこと」
2010年に登場したInstagram(以下、インスタグラム)は、 現在、日本国内で3,300万人以上の月間アクティブユーザーが存在する人気のSNSです。
NTT DOCOMOの運営するモバイル社会研究所が2020年に実施した調査では、日本国内に「スマートフォンを所有する10代女性の8割以上がインスタグラムを利用している」とのことです。
また全世代では、男女問わず3割近いユーザーがいて、シニア層もふくめ、幅広い世代に利用されています。
さて大人気のインスタグラムですが、人気の理由はユーザーが求める情報が的確なタイミングで表示されるから。 インスタグラムには、アプリ内でのユーザーの行動を分析し、その人好みの投稿を自動で表示する仕組みがあります。
その仕組みの元を作っているのが「アルゴリズム」。 インスタグラムは独自のアルゴリズムで、ユーザーにどのような投稿を表示するか判断しているのです。
アルゴリズムの特徴を理解することは、自分達が投稿するコンテンツを改善するためにとても大切です。 この記事を最後まで読み進めると、インスタ集客で最も大切なことが分かります。
難しいように思うかもしれませんが、そんなことはありません。
インスタグラムやメタ社の公式ブログをもとに、バレ子が分かりやすく解説します。
ぜひ最後まで一緒に学んでいきましょう!
企業「Instagram(インスタグラム)」の目的を知ろう!
企業としてのインスタグラムのミッションは「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」。 ビジネスにおけるインスタグラムの提供価値は「好きと欲しいをつくる」ことです。
インスタグラムは、「好きと欲しいをつくる」から、さらにさらに「その関係性を深める」ためのSNSなのね!
「拡散が目的」の場合は、違うSNSを使った方が良いわ♡
インスタグラムのアルゴリズムは、ミッションや提供価値に基づいて、作られています。
「フォローしていないアカウントなのに、興味のある内容が表示された」 「フォローしてるのに、最近あの人の投稿が表示されない」
という経験はないでしょうか?
それはインスタグラムが「好きと欲しいをつくる」「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」ためにつくられたSNSだからです。
見たことのないアカウントでもきっと好きになるだろうと、アルゴリズムが判断し表示します。 逆にあまり興味がないと判断された投稿は下の方に表示されるなど、目につきにくくなっていきます。
インスタグラムアカウントを成長させるためには、インスタグラム自体が目指しているミッションを理解して、それに基づく投稿活動をすることがとても大切です。
これがインスタグラム表示の優先順位のルール!
覚えておこう!「エンゲージメント」と「シグナル」
インスタグラムは、「アルゴリズムによる表示の優先順位」を公表しています。
ここで「エンゲージメント」という言葉を紹介します。 エンゲージメントとは、「その投稿がユーザーの心をどれだけ動かしたか」ということです。
フィードでは、エンゲージメントが高いと上位表示され、ストーリーズでは左側に表示されます。
エンゲージメントは大きく3つの要素の掛け合わせです。
- 関心・親和性:「いいね」「保存」「コメント」「DM」などの数
- 親密度:「コメント」や「DM」などでコミュニケーションを取ったりしている
- 情報の新しさ:利用者がいる時間帯に投稿すれば、より新鮮な情報となり得る
エンゲージメントを構成する、一つ一つの要素が「シグナル」です。
インスタグラムは「シグナル」の数を計測して、より関心の高い投稿を表示しています。
企業は投稿する時は、シグナルの蓄積を念頭にコンテンツを作る必要があるということです。
シグナルは、重要度と数の掛け合わせで成り立っています。 フィード、ストーリーズ、発見タブ、リールのそれぞれに、インスタグラムが何を重視しているかが違います。
これから、項目別に何を気をつけたら良いのか解説していきます。
フィードとストーリーズのランク付
フィードとストーリーズは、主にフォロワーがその投稿にどれだけ関心があるかをシグナルとしてキャッチします。
- 投稿者とユーザーとの関係性
- 投稿に関する情報(ユーザーからの反応とさまざまな情報):「いいね!」「保存」などの数が多いかどうか。また、投稿日時や場所、動画の長さなどが、ユーザーに的確かどうか。
- 投稿者に関する情報(ユーザーと投稿者とのやりとり):「コメント」「DM」などの数が多いか
- ユーザーのアクティビティ(行動)
- フォローの有無に関係なくユーザーが今まで「いいね」「保存」などをした投稿から、アルゴリズムが関心の高い投稿を判断し、表示の順番決定します。
- 特定の利用者とのやりとりの履歴:フォローの有無に関係なく、特定の人にコメントなどをしたかを判断し、興味のある投稿を上位表示させます。
企業アカウントが意識すべきは、滞在時間、いいねの数、保存の数、プロフィールタップ、コメント、DMの数など、そしてユーザーがインスタを使う時間帯です。 ユーザーが投稿に使う滞在時間確保のために、しっかりした独自コンテンツを作成したり、プロフィールを見てもらうための工夫も必要です。
フィードは、通常のホーム表示ではアルゴリズムが配置順を判断します。しかし「お気に入り」「フォロー中」表示にすると、時系列表示ができます。 「お気に入り」表示は、ホームでも上位に表示されるようになるので、「お気に入り」登録を目指して有益なコンテンツを配信するように心がけましょう!
発見タブのランク付とリールのランク付
「発見タブ」は新しいものと出会える場所、また「リール」は見て楽しめることが目的です。
どちらもフォローしていないアカウントの投稿が表示されます。まさに「好きと欲しいの出会い」を作るための仕組みです。
ユーザーの興味関心に基づいてパーソナライズされているため、誰一人として同じ画面になることがありません。 過去に「いいね!」や「コメント」「保存」をした投稿などのシグナルを調べ、興味関心があると思われる投稿が表示されています。
企業にとっては、新しいユーザーと出会うチャンスです。 フォロワーを増やすためにも、発見タブやリールでの露出は是非とも狙いたいところです。
発見タブのシグナルとランク付
- 投稿者とユーザーとの関係性
- 投稿に関する情報(ユーザーからの反応とさまざまな情報):投稿の人気具合を測ります。どれだけ多くの「いいね」「コメント」「シェア」「保存」を獲得したかが、フィードやストーリーズよりはるかに重視されます!
- 投稿者に関する情報(ユーザーと投稿者とのやりとり):たとえフォローしていなくても、過去に投稿者とやりとりをしたことがあるか。
- ユーザーのアクティビティ(行動)
- フォローの有無に関係なくユーザーが今まで「いいね」「保存」などをした投稿から、アルゴリズムが関心の高い投稿を判断し、表示の順番決定します。
- 特定の利用者とのやりとりの履歴:フォローの有無に関係なく、特定の人にコメントなどをしたかを判断し、興味のある投稿を上位表示させます。
リールのシグナルとランク付
- ユーザーのアクティビティ(行動)
- フォローの有無に関係なくユーザーが今まで「いいね」「コメント」「保存」などをしたリールから、アルゴリズムが関心の高い投稿を判断します。
- 投稿者とのやりとりの履歴:フォローの有無に関係なく、特定の投稿者にコメントなどをしたかを判断します。
- 投稿者側の情報
- 動画内の情報:解像度、フレームレートなど動画が見やすいかどうか。 音源が人気であるか、動画自体が人気であるかを判断します。
- 投稿者に関する情報:投稿者自身が人気かどうか。人気の投稿者は、魅力的なコンテンツを広めるため表示されやすくなります。
それぞれ投稿の種類と、表示場所によってシグナルの重要度が多少変わります。 しかし、全体を見てみると、「いいね」「保存」「コメント」「DM」が活性化されているかどうかで、ランキングが行われることがわかります。
アルゴリズムを知ると見えてくる。インスタで一番大切なこと。
このアルゴリズムを意識しながら、インスタグラム運営をすると、次のような順序でアカウントが成長します。
まずは既存のフォロワーからシグナルを集めます。(いいね、保存、コメント、DM、反応の速さ、返信の速さ)
フォロワーのフィードやストーリーズの上の方や、左に表示される(リーチの獲得)
投稿のエンゲージメント(接触)があがると、ハッシュタグや発見タブに表示されやすくなり、フォロワー外へリーチ!そしてフォロワーが増えていきます。
この好循環が、アカウントの成長につながるというわけです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
さてアルゴリズムを理解した今、インスタグラムアカウント運営で一番大切なことが分かりました。
それは、
「ユーザーを大切におもい、コンテンツをつくること」
です。
特に、「既存のフォロワーを大切にすること」です。
フォロー周り、いいね周りをするよりも、既存のフォロワーを自社のアカウント理念にそって有益なコンテンツを配信し、コメントやDMに丁寧に返事をすること。
それが好循環をつくるインスタグラムアカウント運営です。