【SNSライティング④】それを書くとダサい?!言葉を削ってスタイリッシュな文章に
話す時のクセがライティングに出てしまって、冗長すること、ありませんか?
私は毎日あります!
考えすぎると筆が止まるので、まずは何も考えずに一気に書きます。その後音読しながら、削る言葉を探してみよう!
SNSやブログの目標は、「完読」。
自分では気付いていない余分な言葉が、読み手の負担になったり、切れ味が失われたりと、完読を妨げているかもしれません。
下記の文章を読んでみましょう。
「バレ子は昨晩、ラーメンや餃子などを食べました。」
「バレ子は昨晩、ラーメンや餃子を食べました。」
自信がない、丁寧にしたい、正確にしたい気持ちが働き、「など」を足しています。
さて、この「など」は本当に必要ですか?
「など」があると、読み手は曖昧さを感じつつ、次を読み進めることになります。
それは書き手の思惑通りでしょうか?
もしバレ子が、ラーメンと餃子以外のものもたくさん食べて、それが原因で腹痛になった・・などというストーリー展開なら、「など」は必要と判断できます。
あえて曖昧さを残す、誠実さや忠実さを優先させます。
一方、もしバレ子が食べたものが中華だと分かる程度でよければ、「ラーメンと餃子」と言い切っても問題ありません。
もしバレ子が食べた「ラーメンと餃子」が、有名店の特記すべきメニューなら、「など」による曖昧さは逆効果です。
「誠実さ・忠実さ」VS「キャッチーさ、切れ味」を絶えず天秤にかけながら、臨機応変に選択します。
必要ないと判断したら、思い切って言葉を削除する勇気を持ちましょう!
自分で言葉をコントロールしている感覚を味わってみてください。文章が洗練され、ますますライティングが楽しくなりますよ!
あいまいにする言葉
「など」「ら」「ほか」「ような」
本日、国立大学の教員らがセンター試験に向けて、算数、国語、公民などの試験問題について検討会などを行いました。
→本日、国立大学の教員がセンター試験に向け、算数、国語、公民の試験問題について検討会を行いました。
算数、国語、公民の他にも試験問題を検討したことを伝えたい気持ち、とてもよく分かります。
でも読み手は、「〜など」と言われると、「他はなんの科目だろう?」「今回は何科目の検討をしたんだろうか」というようなぼんやりとした曖昧さを感じてしまいます。
それなら一層のこと、「〜など」を取ってしまいましょう。
聞いたことを伝える言葉
「そうだ」「らしい」「ようだ」
アメリカ中間選挙の開票がスタートしたようだ。下院選は共和党が多くの票を奪還そうだ。一方上院は接戦のようだ。
→ アメリカ中間選挙の開票がスタートした。下院は共和党が多数を奪還する見方が強い。一方、上院選は、民主・共和が接戦を繰り広げている。
母は昨晩、ユニーに買い物にいったそうだ。そこで私の友人にあったらしい。そこで私の噂話に花が咲いたようだ。その時間がとても楽しかったそうだ。
→母は昨晩ユニーで、私の友人と偶然会った。そこで私の噂話に花が咲いたそうだ。その時間がとても楽しかったと、私に話した。
新聞はほとんど全ての記事が取材に基づいているので、聞いたことです。
だからといって、「そうだ」「ようだ」を連発すると切れ味がなくなり、メッセージ性が失われます。
丁寧にしようとする言葉
話す時に丁寧にしようと言葉を足すクセを、書く時に引きずらないようにしましょう。
「ほう」
お支払いのほうはこちらでお願いします。
→お支払いはこちらでお願いします。
「こと」
私はスポーツジムに通うことに決めました。
→私はスポーツジムに通うと決めました。
先生たちは明日のことを、相談することにしました。
→先生たちは明日の予定を相談しました。
「〇〇することができる」
私は彼が言っていることを理解することができました。
→私は彼の言うことを、理解できました。
「という」「といった」
『プレジデント』という雑誌の「人生後半の時間術」といった記事について紹介します。→
雑誌『プレジデント』のコラム「人生後半の時間術」を紹介します。
まとめ
今回は私のチームが手がけるクライアント案件でもとてもよく見かける文章の冗長を招く言葉を集めました。
余分な言葉のせいで、そもそもの目標である「完読」が達成できなくなるかもしれない?
そう考えると、少しの意識と作業でブラッシュアップにつながる言葉の「削除」「言い換え」は、大した手間ではない気がしませんか?
「誠実さ・忠実さ」VS「キャッチーさ、切れ味」をコントロールして、もう一つレベルアップしたライティングスキルを獲得しましょう!