【SNSライティング②】SNS発信の苦手意識は、ライティングスキルが原因かも。 文章構造を知って、苦手を得意に!
「文章、書き方」「ライティング、基本」で検索すると、無数の小手先のテクニックがたくさん出てきます。
でもどれを使ってみても、小手先のテクニックだけで、本当の意味で上達している気分にならなかったわ。
何事も上達の第一歩は基本を身につけること。
私の実体験です。
マインドマップに下書きして、メモアプリで文章を作りはじます。
するとあれだけ時間をとって構成を考えたのに、途中で言いたいことが変わり、論点がずれ始めます。
ようやく書き終えたころには、当初のマインドマップから、全く違う主旨に着地。
朝活!と思って始めたブログ記事の作成が、悲しいことに、朝活どころか一日中の大仕事に。
三日坊主で終わったブログがいくつあったことか・・
なぜこんなことばかり起きるんだ!?と、一念発起して本を読み漁りました。
迷走の原因は、文章の構造の基礎知識の欠如でした。
構造を知るとマインドマップや下書きから、無駄なく構想できるようになります。
苦手意識がなくなり、自信がつきます。
一見遠回りだし、慣れも必要です。
でも基礎を知ることは、一生の宝。
最後の章で、参考にした書籍も紹介します。
文章の基本構造「事実要素」「主旨」「骨格」
文章は、次の3つの要素で成り立っています。
- 「事実要素」・・文章構成の基本的要素となる事実
- 「主旨」・・事実の上に自分が言いたい論理や切り口をのせた「テーマ」
- 「骨格」・・事実要素を使って、文章を構成し主旨に導くための「道筋」
料理レシピで例えて見ると、
- 事実要素→ 材料、調味料
- 主旨→出来上がり写真、メニュー名
- 骨格→ 作り方
夏野菜を使ったカレーは、最終的に「焼き夏野菜カレー」「夏野菜のキーマカレー」など、他にもいろいろなバリエーションが出来上がるでしょう。
同じ材料を使っても、野菜の風味を楽しむ焼き野菜カレーと、野菜の苦手な子どもに向けたキーマカレーでは、作り方、風味、味、見た目、感想は違うものになります。
作文も同じように、主旨が違えば同じ事実要素を使っても、書き方が変わり、読後感、楽しみ方、感想は違うものになるのです。
順番は、まずは事実要素を洗い出し積み上げます。
その上に、独自の論点や切り口を載せた主旨、最後に骨格である経路を考えます。
骨格を決めた後に、肉付けである言葉づかいなどで整えます。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
事実要素を洗い出す
「事実要素」とは、文章構成のベースです。事実のみを洗い出し、要素として用います。
ニュース記事では、5W1Hを基本とします。
説明文には、説明に必要な要点や理由を事実要素とします。
誇張や主観を入れることなくフラットな視点で、要素を積み上げましょう。
ニュース記事:
関係者が、トランプ前大統領が2024年の大統領選挙に向けて今月14日にも立候補を表明することを検討していると、アメリカの複数メディアが報じた。
主旨を考える
「主旨」は、「何が言いたいか」「テーマ」のことです。
事実に独自の論理や切り口を足した上で、自分が言いたいことを短く表現したものです。
主旨を磨いてタイトルにします。
ニュース記事は一番強く言いたい事が主旨となります。
ニュース記事の事実要素
関係者が、機密資料持ち出しの件でFBIが動いている中、トランプ前大統領が2024年の大統領選挙に向けて今月14日にも立候補を表明することを検討していると、アメリカの複数メディアが報じた。
↓
ニュースサイト1 トランプ氏は、中間選挙に共和が勝利した場合、自分の影響力があったと誇示するために、選挙直後に立候補表明をする
ニュースサイト2 トランプ氏の中間選挙後の出馬表明は、選挙後の米連邦捜査局(FBI)の動きを意識している
ブログやSNSでは、読者に次に何をしてもらいたいかを考えて、主旨を検討するといいでしょう。
読んだ後にどうしてほしい?
読者が文章制作の苦手意識が克服できるかも?!という気持ちになり、記事をまず1本書きたくなる。
どんな気持ちになってほしい?
主旨と骨格の流れにそって作文すると、途中で蛇行することなく、今までより時間を短く、最後まで書き切れる期待を持つ。
どんな人に向けて?
作文に苦手意識を感じている人に向けて。
どんな主旨で書く?
ブログやSNSの苦手意識の根本は、ライティングすきる。基礎構造(主旨、骨格、事実要素の関係)を知ると、迷いが減り、苦手意識の克服に一役買う。
骨格を考える
骨格とは、主旨を伝えるための経路です。
料理レシピの「作り方」にあたります。
大きな骨格テンプレートに、PREP法やSDS法があります。
どちらも結論を先に伝える「サビ頭(あたま)」というタイプです。
結論、理由や根拠、まとめの順で、ブログやSNSなどに向いています。
その中の小さな骨格は、主旨を基本方針に組み立てます。
骨格に肉付けをする
骨格がきまったら、肉付けをして仕上げます。
ポイントごとに、何をどれだけ、どのように話すかを考えます。
肉付けには「言葉づかい」にも気をつけます。
「です」「ます」「である」などの語尾、専門用語の有無など、ターゲットに合わせて的確なものを選びましょう。
おすすめの本3選
ニュースサイトの編集長を歴任した筆者が、現代の文章にマッチする書き方を、構造からテクニックまで、論理的に余すことなく教えてくれます。
私はこの本に出会って、今までの疑問が全て吹っ飛びました。目から鱗の情報が多数です。3度読みをすすめたい名著です。
私のチームでは、この本の論理的思考を参考に、実際にクライアントから受けるご相談内容をもとに、改善したメソッドを開発中です。
コピーライティングのテクニックはもちろん、マーケティング思考のライティングをとても分かりやすく説明しています。
登場人物の掛け合いでストーリーが展開し、難しい言葉はいっさい出てきません。1時間ぐらいで読めるので、内容が薄いかと思ったら大間違いです。
こちらも何度も繰り返し読むと、理解が深まり、見え方が変わってきます。
この本を読んだ後に、コピーライティングやウェブライティングの専門書を読むことをお勧めします。
最後は雑誌をご紹介します。
経営者、新聞記者、小説家、ビジネスマンなど、それぞれの立場の具体的ライティングテクニックや応用的な考え方が紹介されています。
上記2冊で基本的な構造と考え方を理解した後、この雑誌を開いてみてください。
自分の知識が上がっていることに気がつくことでしょう!
そして、すぐに取り入れられるテクニック満載なので、今すぐブログを1本書きたくなりますよ!