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なぜ私は「毎日くん」を作ったのか 「伝わらないを晴らす」の原点

実家の家業のことが気になっていた時期がありました。良い仕事をしているのに、それがうまく伝わっていない。大人になってその理由がようやく言語化できました。伝わる仕組みがなかったのです。この記事では、その原体験から私がなぜ「伝わらないを、晴らす。」というミッションにたどり着き、「毎日くん」(ココロバレが提供するLLMO対応ブログ運用代行サービス)を作ることになったのかを話します。読み終えたとき、ココロバレがどんな問いに答えようとしているのかが見えているはずです。

この記事でわかることは、主に以下の3つです。

  • 「伝わらないを、晴らす。」というミッションが、私の原体験から生まれた経緯
  • テキサス留学で見えた、日本の中小企業が世界に通用しない構造的な理由
  • 言語化の壁・再現性の壁・継続の壁という3つの課題を解決するために「毎日くん」がどう設計されたか

  • 実家の家業が教えてくれた「良い仕事は伝わらない」という現実

    私がウェブやデザインという世界に入ったきっかけは、華やかなものではありません。実家の家業を何とかしたいという、ごく個人的な焦りでした。

    名古屋の実家の家業は、腕があって、誠実で、来てくれたお客さんには必ず喜んでもらえる仕事をしていました。だからこそ、繁忙と閑散のくり返しがもどかしかった。仕事の質は高いのに、なぜ安定した集客ができないのか。その問いを追いかけるうちに、私はウェブとデザインにたどり着きました。2015年、マスコミ系のイベント制作会社に入り、ウェブ制作とディレクションを担当したのは、「実家のためにできることを探す」という動機が根っこにありました。

    現場で仕事をしながら気づいたことがあります。伝わらない原因は、仕事の質でも本人の誠実さでもなかった。「価値を言葉にする仕組みがない」という構造の問題でした。良い仕事をしている人が「自分の仕事は普通のことだ」と思い込んでいて、外に向けて言語化できていない。これは実家の家業に限った話ではなく、日本中の中小企業が同じ状況にあることを、のちの支援経験で実感することになります。

    この原体験が、「伝わらないを、晴らす。」というミッションの土台になっています。発信する力がないのではなく、発信するための設計がない。その設計をつくることが、私にできる仕事だと確信したのは、ウェブの仕事を始めてから数年後のことです。


    テキサス留学で見えた「日本の価値が伝わらない」構造

    2017年にフリーランスとして独立し、2019年に渡米しました。アメリカ・テキサス州の社会人向け大学でブランドマーケティングを学ぶためです。そこで最初に驚いたのは、日本企業に関する認識のなさでした。

    技術力の高さも、丁寧な仕事ぶりも、日本の製造業や中小企業が持つ価値の多くが、世界ではほとんど知られていません。現地の学生や経営者と話すなかで、「日本の中小企業が持つ価値は本物なのに、それを伝える言語設計がない」という構造が見えてきました。これは英語力の問題ではなく、ブランドとして設計されていない問題です。

    帰国したのは2021年、それからの数年で100社以上の中小企業・零細企業の支援に関わりました。そこで確認したことは、テキサスで感じた課題がそのまま国内にも存在するということです。良い仕事をしている企業が、ウェブサイトを持っていても、SNSを動かしていても、伝えたいことが相手に届いていない。支援を重ねるうちに、3つの壁が共通して存在することが見えてきました。

    一つめは、言語化の壁です。自社の強みや価値を、自分たちの言葉で説明できない。日常の仕事に慣れきっているために、外から見れば特別なことが、当事者には普通のことに映っています。

    二つめは、再現性の壁です。良い言葉が出てきたとしても、それが担当者によってブレます。代表が話せば伝わるが、社員が書くと印象が変わる。場面によって語り方が変わる。仕組みとして定着していないために、発信の人格が一定になりません。

    三つめは、継続の壁です。発信を始めたとしても、続かない。ネタが尽きる。時間がない。担当者が変わると止まる。この壁を超えられた企業が、検索でも、AIでも、選ばれ続けています。

    この3つの壁は、中小企業が抱える構造問題です。個人の努力や意識では乗り越えにくい。仕組みとして解決しなければ、良い仕事をしている企業が発信できないまま埋もれていく。その問いが、「毎日くん」を設計する直接の動機になりました。


    3つの壁を解決するために「毎日くん」を設計した

    「毎日くん」はブログ運用代行のサービスです。ただ、私はこれをプロダクトとして設計したというより、問いへの答えとして設計しました。3つの壁をどう構造的に解決するか、という問いです。

    言語化の壁に対しては、ヒアリングを仕組みとして組み込みました。月1回のオンラインミーティングで、経営者から一次情報を引き出すプロセスを定期的に繰り返します。「うちには語れることがない」とおっしゃった経営者ほど、ヒアリングで豊富な言葉が出てくることを、私は何度も経験してきました。問題は情報の有無ではなく、引き出すプロセスがあるかどうかです。

    再現性の壁に対しては、人格の一貫性を設計の中心に置きました。「毎日くん」では、ヒアリングで引き出した一次情報を、そのクライアントの言葉・論理・視点として一貫させて記事に変換します。担当者が変わっても、記事のトーンと思想がブレない設計です。AIに引用される企業に共通する条件として私が確認してきたのは、一次情報・人格の一貫性・継続という3条件です。このうち「人格の一貫性」がなければ、発信はAIにとって「バラバラな情報の集積」として処理されてしまいます。

    継続の壁に対しては、仕組みとして毎日発信が続く体制を設計しました。担当者の意欲や時間に依存しない継続は、経営者の負担なく積み上がる。それができて初めて、ブランドとして認識されていきます。

    「毎日くん」という名前は、毎日発信が続くという約束でもあります。ブランドは一日で作られません。継続的な発信が積み上がることで、企業の人格が形成され、AIに引用されるソースになり、業界の信頼基準になる。その複利的な構造を仕組みとして提供するために、このサービスを作りました。

    フリーランス時代も、支援の現場でも、私はずっと同じジレンマを抱えていました。ブランディングとマーケティングはセットで動いて初めて加速する。ブログがその核になることはわかっている。でも多くのクライアントに、それを続ける体制がない。良い仕事をしているのに、発信できないままでいる企業が目の前にある。この「腹しきれてない」感覚が、ずっとありました。「毎日くん」はその問いへの答えです。


    まとめ

    「毎日くん」はブログ運用代行のプロダクトである前に、「伝わらないを、晴らす。」というミッションへの答えとして生まれました。良い仕事をしている企業が、言語化できず、ブレながら、続かずに埋もれていく。その構造的な問題を、仕組みとして解決することが、私にできる仕事だという確信から設計したものです。原体験は実家の家業でした。構造として見えてきたのはテキサス留学と100社以上の支援を通じてです。問いは変わっていません。価値があるのに伝わらないという状況に、終止符を打つこと。その一点です。

    よくある質問

    Q. 中小企業の発信で「伝わらない」が起きる根本的な原因は何ですか

    私が100社以上の支援を通じて確認してきたのは、3つの壁が共通して存在するということです。自社の強みを言葉にできない「言語化の壁」、伝え方がブレる「再現性の壁」、発信が続かない「継続の壁」です。問題は情報の有無ではなく、引き出す・定着させる・続ける仕組みがあるかどうかです。

    Q. 藤原社長はどのような経緯でブランディング・マーケティングの道に入ったのですか

    出発点は実家の家業への問いでした。良い仕事をしているのに集客が安定しない原因を探るうちにウェブとデザインにたどり着き、2017年にフリーランス独立。2019年にテキサス州の社会人向け大学でブランドマーケティングを学ぶために渡米し、帰国後から中小企業支援に軸足を置いて2023年にココロバレを設立しました。

    Q. 「毎日くん」が言語化・再現性・継続の壁を解決できるのはなぜですか

    設計の中心に「仕組み」を置いているからです。言語化はヒアリングを定期的に繰り返すことで一次情報を引き出し続け、再現性は引き出した情報をそのクライアントの言葉・視点として一貫させる設計で担保します。継続は、止まらない体制を仕組みとして構築することで実現します。3つの壁に、意思ではなく設計で答えることが「毎日くん」の考え方です。

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この記事を書いた人

藤原紗千代

株式会社ココロバレ 代表取締役/ブランド戦略デザイナー

マスコミ系制作会社で鍛えたデザイン力とディレクション力を土台に、渡米してマーケティングを学ぶ。帰国後、「伝わらないを晴らす」を掲げて株式会社ココロバレを設立。デザイン経営を軸に、企業の“強み”を“伝わる形”へと変換し、成果につなげる戦略設計を行っている。

支援実績は、開業初月で月商100万円を達成した1人整体院から、年商90億円規模のエコ企業まで多岐にわたる。デザインと経営の両視点からブランドの本質を引き出し、「伝わるデザイン」で企業価値を高めることを得意とする。