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SNSとくにインスタグラムのカルーセル投稿(文字や絵を使って、複数のスライドを投稿するタイプ)、キャプション、ブログの記事作成、twitterの文章投稿にあたり、大切にしていることがあります。
それは、マーケティング思考的ライティングです。
私たちはライティングを、「サービス業」ととらえ、読者が誰かを意識し、読者が心地よいライティングを心がけます。その考え方を、私たちは「マーケティング思考的ライティング」と読んでいます。 そしてそれをもとに、投稿前に必ず確認すべきチェック項目を作っています。
この記事では、その基本的なマインドセットと、チェックリストの中でも特に大切な項目を紹介します。
いきなり書き始めていませんか?
インスタグラムでのカルーセル投稿を作るとき、いきなりCANVAで作り始めてはいませんか。twitterやインスタのキャプションを、いきなりアプリをひらいて文章を作っていませんか?
下準備なしでアプリを開くと、文章作成と同時に、デザインやアプリレイアウトに文章を合わせようと、私たちの脳は無意識に処理をはじめます。複数の領域に意識がまたがるため、デザインに引きずられて、文章作成がおろそかになりがちです。まずはメモアプリで、投稿の趣旨や構造を明確にし、文章だけに集中して作り切ってみましょう。
目標は「完読」
世の中すべての文章の目標は「完読」です。 特にインスタグラムは、その投稿にユーザーが費やした時間をアルゴリズムが判断し、検索上位やおすすめに表示する基準とします。
また昨今多くの人は、「情報短気」です。人は一瞬で、自分に必要な情報かどうかを判断します。必要ないと判断した瞬間に離脱(ページから離れてしまうこと)します。
離脱を防ぐための第一歩が、基本マインドセットである「マーケティング思考的ライティング」です。
世の中すべての文章の目標は「完読」です。 特にインスタグラムは、その投稿にユーザーが費やした時間をアルゴリズムが判断し、検索上位やおすすめに表示する基準とします。
また昨今多くの人は、「情報短気」です。人は一瞬で、自分に必要な情報かどうかを判断します。必要ないと判断した瞬間に離脱(ページから離れてしまうこと)します。
基本マインドセット ー マーケティング思考的ライティング
誰の悩みや問題を解決しますか?
マーケティング思考的ライティングとはなんでしょうか。
「マーケティング」とは、誰からの悩みや問題を解決する商品やサービスを、必要としている人に必要なタイミングで的確に届ける一連の流れを指しています。
ライティングも同じように、誰かの悩みや問題を解決する文章を、必要としている人に、的確なタイミングで届けることが、完読の条件です。
ライティングでは、お客様が「読み手」です。 そのお客様の代表例を、ビジネス用語で「ペルソナ」と言います。
例えばペルソナの一つを、40代前半中堅サラリーマン、キャリア思考が高く、より高い年収を求めて日々筋トレと勉強に励む男性と設定します。もう一つを、35歳育休中女性、キャリアコンサルティングの資格取得を求めて勉強中だが、育児と家事に追われてなかなか勉強がはかどらない状態の人と設定します。両者は、性別も立場も好みも違うため、発信する内容や言葉づかいも、ペルソナに合わせた文章をつくらなくてはいけません。
その後の反応を決めておく
読み手が文章を読み終わった後の反応や行動を、あらかじめ決めておきましょう。 同じ事実でも、以下の反応を期待する場合はどうでしょうか。
- 前向きな気持ちになって法制度改正を受け入れてもららいたい
- 法制度改定を非難して誰かとそれについて語ってもらいたい
この両者では、切り口も言葉づかいも全く違う文章になるでしょう。
利用後の反応や行動を促すことを、マーケティング用語で「行動換気」と言います。
SNSでは「ためになったらフォローしてね」「悩みがあったら、コメント欄で教えてください」といった行動換気も効果的ですが、文章全体から感じさせる雰囲気や言葉づかいで、間接的に行動換気することも可能です。
実際に使っている「投稿前チェックリスト」
私たちが実際に使っているチェックリストとから選抜した7項目を紹介します。
マーケティング思考的ライティングの考え方を意識しながら、確認することをおすすめします。
- 事実から外れていないか
- 読み手の需要に即しているか
- 適切な長さ・・文章全体の長さ、一文の長さを読み手に合わせる
- 押し付けがましくないか
- 言葉づかいが正しいか
- 良いリズム感、テンポ
- 表現にダブりがないか
1. 事実から外れていないか
事実を独自の論点や切り口章で、文章の特徴を出すことがライティングです。 「事実に忠実に」を腹に落とし込みましょう。
ライティングに少し慣れてきた時に起きやすいのが「誇大表現」。
「人気絶頂のこのグッズは・・・」
「絶対に月商7桁を超える方法」
センセーショナルに伝えたい気持ちが先立ち、小手先の言葉のチョイスに頼りすぎてしまった例です。
「人気絶頂のこのグッズは・・・」→「当店で一番人気のこのグッズは・・」
「絶対に月商7桁を超える方法」→「私が実際に通った月商7桁越えの道筋」
2. 読み手の需要に即しているか
自分が言いたいことだけを書いていませんか。
得意な分野のみを掘り下げたり、自分にとって気持ちのいい論理のみで書くことは、あなたのターゲット層にとって読みにくい文章かもしれません。
フォロワーが想定したターゲットと違う場合は、デザインだけでなく、文章の内容、切り口、言葉づかいなども見直してみましょう。
3. 適切な長さ
tiwitterは1投稿140文字程度と決められていますが、インスタグラムのカルーセル投稿は、文字を細かくし、スライド数を増やせば、長い文章も書くことができます。しかし果たして、長くしたからといって、スライドを完読してもらえるでしょうか。 目標は完読。読者が興味を最後まで持続できる適切な長さを目指しましょう。
また一文の長さも大切です。 音読してみて息が切れる長い文章は、思い切って2つや3つに分けられないか考えてみましょう。
4.押し付けがましくないか
言葉づかいが強く、持論の押し付けになっている文章は、嫌われやすいので注意が必要です。圧を強く感じるため、完読につながりません。 切り口が斬新で論理がしっかりしていれば、言葉づかいを強くする必要はありません。
!や?などの記号や、体言止めの多用にも注意が必要です。
5. 言葉づかいが正しいか
語尾の「です」「だ」「である」の選択、専門用語の使用の有無など、ターゲットに合わせた選択をします。 とくに間口を広げるためのSNS発信には、ていねいな言葉づかいで、なるべく専門用語は使わないことを心がけます。
固有名詞は手打ちをせず、必ず正しい出典元からコピペをしミスを防ぎます。
6. 良いリズム・テンポ
多くの人は黙読中、脳内で音に変換し無言で音読しています。読みやすい文章は、リズムやテンポがよく、内容や意味をスムーズに脳内に流し込むことができます。
文章を書き終えた時、必ず音読して確認しましょう。
ひらがなと漢字の量や場所は、「見た目のリズム」に影響します。 ある学習塾に「絶対全員全校合格で絶対勝利!」と、達筆な毛筆が貼られていました。とても力強い標語です。しかし文章にした時はどうでしょうか。漢字の量が多すぎて、どこで切っていいのかとまどいます。そんな時は漢字をひらき(漢字をひらがなにすること)ます。
「絶対全員全校合格で絶対勝利!です!」→「絶対に全員で、すべての志望校を合格し、勝利を掴みましょう!」
7. ダブりはないか
ダブりは、語句レベル、文節レベル、文章レベル、記事レベルのそれぞれの大きさでチェックします。2回までのダブりは、かろうじて許容範囲ですが、3回目は絶対にアウトです。
「未だ未解決のままです」→「今も未解決ままです」(二重表現)
「ご連絡させていただきます」→「ご連絡いたします」)(二重敬語)
「昨日は天気が悪く、雨だったので、傘を持っていった」→「昨日は雨だったので、傘を持っていった」(文節レベルのダブり)
まとめ
私たちが大切にしているマーケティング思考的ライティングと、チェックシートをご紹介しました。
ライティングは一朝一夕で上達するものではありませんが、続けることで確実に上達を実感できるスキルです。マーケティング思考的ライティングを意識しながら、自分の上達を楽しんでみてはいかがでしょうか。
誰かの悩みや問題を解決するライティング 今までと違ったライティング世界の入り口へのきっかけになると信じています。